
昔、昔の話
- らむ @保護猫
- 2023年3月2日
- 読了時間: 2分
私がまだ小学生低学年の頃かな?
今から40年以上前の話です。
今でも時々思い出す、子猫の話。
私の出身地はものすごく田舎です。
その当時、農協(現JA)横の空き地に緑色の大きめな木箱があったんです。
前面は柵がされていて檻のような木箱。
誰に聞いても覚えていないんですけど、
私の記憶の中にハッキリとある木箱。
今思えば、捨て猫や捨て犬を入れておくための箱だったのか…
その中に子猫がいました。
多分、生後1ヶ月弱くらいの子。
それが1匹だったのかもっといたのか記憶があやふやですけど、その子猫が可愛くて仕方なくて。
親に言ったのかどうかも覚えていないけど、
何とかしたくて、給食のパンの残りやお菓子を持っていって柵の隙間から入れたり。
今なら「そんなの食べられるわけがない」のは分かりますが、その当時は犬しか飼ったことがなく、子猫に何をあげれば良いかも分からず。
でもお腹が空いているんじゃないかと気になって子どもの自分に出来ることをやっていました。
だけど、やはり子どもでした。
遊びに夢中になったり、
他のことに気を取られたりして、
その子猫のことはすっかり忘れてしまって。
次に思い出すのは、その木箱の中で動かなくなっていた子猫の記憶。
「あぁ、死んじゃったんだ」
悲しいとかそういう気持ちはなく、
ただ目の前にあるものを認識しただけ。
子どもの時の記憶ですから、
断片的で、確実なものは何もないけれど、
だけど、確かに私の中に残っている。
あの時、私が大人だったら助けられたのかな?
あの箱は何のために人目に付くところに置かれていたのかな?
40年以上前から今の猫の置かれている状況って、少しでも良くなっているのかな?
ほとんど何も変わっていないんじゃないのかな?
あの時の子猫のことを、
思い出しては忘れ、
忘れては思い出し。
子猫にパンを与える子どもの頃とは違う、
今の自分に出来ることは何かな?
全ては救えないけど、
あの檻に入れられていた子猫のような命を助けるために何が出来るのか?
そんなことを考えたりしている
50歳の誕生日前日です。
댓글